2007/06/25  
2008.10.21   

17話 夫婦 その2

私たちは両親を選んでこの世に生まれてきたという話を第13話でしましたが、魂が選ぶのは親だけではありません。あなたが選んだと思っている結婚相手も、本当は魂が引き合わせているのです。

 

魂は、この世に生まれてくるときに両親を選んでいるというぐらいなのですから、結婚相手も引き合わせているのは、当然とも言えるでしょう。

 

結婚はこの世の修行だと言う人もいますが、それは多くの人が結婚相手を、一番身近に過ごすことで、魂が成長する相手として選んでいるからなのです。

 

「離婚したい」「夫婦の会話は殆ど無い」「家庭内別居みたいな状態です」「(奥さん/旦那さんと)全く合わない」という人がソウル・セラピーを受けに来ると、殆どの人が、過去世で今の相手と夫婦をしています。それも一度や二度ではないのです。

 

仲の良い夫婦が何度も過去世を共にしているならともかく、今にも離婚したいと思っている人が、その相手と何度も過去世で夫婦だったと聞くと、皆さん大変驚きます。

 

どうして、何度も過去世で夫婦をするのでしょうか?

 

 

過去世からの夫婦

 

ソウル・セラピーにいらした、ある40代の男性の話を見てみましょう。

 

その男性は、結婚10年目で、奥さんと一緒に自営業を営んでいました。奥さんと過ごす時間はどうしても多いのですが、奥さんがご主人の言動を気に入らないようで、常にご主人に文句ばかり言っていて、ご主人はすっかり参っている様子でした。

 

「妻があまりにもうるさくて参っています。なんとか妻とは離れていたくて、何かと口実を見つけては外に出るようにしています。こんな妻でも、過去世でやはり関係があったのでしょうか」

「そうですね。この世で会う人はたいてい過去世で縁のあった人です。結婚するというのは、かなり深い縁があると思いますよ」

 

まず彼の胸に手を当て、心に愛を入れて胸に詰まった感情を溶かしていきます。もう、苦しくて苦しくてたまりません。おまけに、奥さんのギャーギャーという怒鳴り声が溢れ出てきます。とにかくひたすら溶かしていきます。ようやく落ち着いた頃、過去世が出てきました。

 

今の奥さんが17・8歳の女性のようです。大きな大きなお屋敷のお庭で一人泣いています。彼はどこかしらと思っていると、どうやらこの大きなお屋敷のご主人様のようです。ご主人様の彼は、この年の離れた若い女性を見初めて結婚したようです。ところが、ご主人様はいろいろとお付き合いが忙しく、四六時中この若い奥さんと一緒にいることができません。そのため、奥さんが他の男に取られはしないかと心配になり、監視をつけることにしたのです。奥さんは、いつもいつも、誰かの視線を感じています。自由にお屋敷もお庭も動くことはできるのですが、常に視線を感じるのです。奥さんはそんな環境に段々息苦しくなり、いつも泣いて暮らすようになっていたのでした。

 

それから、また別の過去世が出てきました。今度も二人は夫婦です。ご主人が外に女性を作っていて、家に殆ど帰ってきません。奥さんは、一人寂しく、ひたすらご主人の帰りを待つ毎日を送っていました。

 

次に出てきた過去世も夫婦の過去世です。今度は、今と性別が逆転していて、ご主人が過去世で奥さんをしていて、奥さんが過去世でご主人となっています。今のご主人は、まるで今の奥さんのように、過去世でのご主人(今の奥さん)にむかって、四六時中怒鳴り散らしています。

 

そうやって、他にもいくつかの過去世が出てきました。

 

「こんなに沢山の過去世で夫婦をしていたんですか?驚きです。私たちは本当に相性が悪いと思っていたので、まさかここまで何度も夫婦をしていたなんて、夢にも思っていませんでした」

 

今回の夫婦は、魂が何度もやり直そうとして、その度に上手く行かなかったのです。そのたびに相手を傷つけてしまい、その想いが残っているため、再びお互いの関係を解消させるようにと出逢わされていたのです。

 

不思議なことに、離婚を考えている人がいらっしゃると、過去世で今の相手と夫婦だったという関係が何度も出てきます。そして、魂はたいてい「別れないでほしい」と伝えるのです。上手く行かないということは、そこに、解消すべき想いがあるからとも言えるのです。

 

魂は、一生を掛けてその相手と過ごすことで、過去世から残っているお互いの想いを解消しようと計画しているのです。ところが、それを途中で放棄してしまうと、魂としては宿題を遣り残したことになってしまいます。

 

魂に残っている想いの解消が出来ていない相手と別れるのは、非常に大きな労力を要します。離婚協議が長引いてしまったり、離婚したとしても縁が続いてちっとも関係が切れない状態になるのです。

 

それでも固く離婚を決意している場合には、その人の魂は、結婚相手の魂に愛を送るようにとその人に伝えます。そうすると、「そんなこと絶対にできない」という人も多いですが、相手の魂に愛を送ることで、お互いの魂に残った想念の解消が促進され、離婚話もそれほど揉めずに進むことができるのです。

 

相手があなたに怒っているときは、愛を送ると同時に、「ごめんなさい」と謝ることもしてみませんか?今のあなたに、怒られるような心当たりが全くないとしても、過去世であなたが相手をひどく苦しめていたかもしれません。相手が訳もなく怒るときは、そう思って、心の中で「ごめんなさい」と謝ってみてください。これも、相手の魂に残った怒りの想念を溶かすことになりますから。

 

あなたの結婚相手は、あなたが選んだと同時に、あなたの魂が選んだ相手でもあるのです。ですから、相手がどんな人であっても、どんなに相性が悪いと感じても、自分の魂が選んだ人として見るようにしてください。

 

魂は全ての離婚に反対という訳ではありません。二人の過去世からの想いが解消されると、魂は別れることに同意してくれるため、離婚はあっさり成立することが多いです。

 

また、どうしても「嫌だ、別れたい」という想いが強くて、苦しくなるほどその想いで心も体も一杯になり、魂まで「嫌だ、別れたい」という想いで覆われると、魂は離婚することに賛成することもあります。

 

あなたの魂が選んだ相手として、これから奥さんやご主人に接してみては如何でしょうか。直面すると何を解消すべきなのかが見えてくると思います。

 

そして、そうやって夫婦として過ごすことで、お互いの魂の人格とでもいうべき霊性が向上していくのです。お互いの霊性が向上することで、それが家族一人一人に波及し、さらには会社や学校などの社会へも広がっていくのです。

一人一人が『霊性を高める』、『魂を磨く』という意識を持つことで、社会が変わっていく可能性があるのです!一緒に、社会を変えていこうではありませんか!

 

次回は、仕事での人間関係について見ていきましょう。

 

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