2010.10.18    

第51話 「十戒と神言」

神のご意思はモーゼの十戒を通して具体的に人類に伝えられました。
(1) わたしのほかに神があってはならない。
(2) あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。
(3) 主の日を心にとどめ、これを聖とせよ。
(4) あなたの父母を敬え。
(5) 殺してはならない。

(6) 姦淫してはならない。
(7) 盗んではならない。
(8) 隣人に関して偽証してはならない。
(9) 隣人の妻を欲してはならない。
(10) 隣人の財産を欲してはならない。

かって日本で修行したモーゼは宝達山で十戒を与えられ、天の鳥船に乗ってシナイ山に向かった・・・という伝説があります。その真偽はともかく、十戒をみますと神言と似たところもあり、私は密かに聖書の世界に親しみを覚えています。当然、神言同様、十戒の解説など浅薄な私には思いもよりませんが、神言にある「天津罪、国津罪」に符合することが私には興味深く思えます。

天津罪というのは、火力、水力、電力、磁力など天然自然のエネルギーの開発利用、または動物、鉱物、植物などの開発利用などを怠ることです。国津罪とは、天賦の国の徳や、人の徳を傷つける種々雑多の罪です。

十戒は以下のように神言を簡略化した内容となっています。ご参考のため上記、十戒と照らし合せます。

(1) まことの中心なる神(天御中主之大神)の存在を忘れてはならない。
 主宰神を忘れて枝葉の神に気をとられている人々を戒めています。「・」あっての「○」です。スの言霊の意味を述べています。

(2) まことの神を軽んじてはならない。
 神を信じない無神論者が多い世の中、また神は信仰していても遠くにいる存在のように考えている人々。神は「あなたの神」といわれるように一人一人の中に存在されています。

神を敬うことは同時に人を愛することにつながります。

(3) まことの神がこの世の守護のためにご出現した日(節分)を忘れるな。

まことの主なる神は、うしとらのこんじんと名を変えられ、永きに渡り悪しき枝葉の神々たちによって世の隅に押し込められていました。それが時節到来し、この世にご出現されました。その日が節分の夜です。この聖なる日を祝すとともに、正しき力がこの世を守ることを信じなければなりません。

(4) 父は天、母は大地を意味し、父母とは天地自然のことです。

 「あなたの父母を敬え」とは、先祖、両親を大切にする意味とともに、神が人類に与えられた天地自然の恵みを大切に利用しなさいということです。

(5) 殺すとは開発利用を怠ること埋もれさせることです。

人を含め、この世界にあるすべてのものは神の与えた命の輝きそのものです。その命の輝きを消し、物の特性を埋もれさせることなく大いに活かすことが大切です。

(6) 姦淫とは天則(宇宙の法則)に違反し、悪しき風習に交わることです。

また人々の設けたこの世のルールを犯すことです。 物欲主義に走り体主霊従に堕ちることを戒めています。

(7) 盗むとは、自分の手で汗して得る努力を怠ることです。

また自力を高めることをせず、他力に頼り過ぎることです。天地自然の賜物を研究開発すべきところを怠り放置してしまうことを戒めています。

(8) 隣人とは親しい仲間、人類同胞と言う意味です。

人類が偽りあえばそこに信頼関係が消え、必ず争いがおきます。偽りは人にとって争いの種となる大罪です。

(9) 妻とは家庭を守り家事一切を取り仕切る役、子孫を繁栄させ火と水をあやつる大事な役。天の恵みを受ける母なる大地のこと。国においては政(まつりごと)を司る役です。

世界では内政干渉による争いがあちこちで勃発しています。ここでは国の盗りあいを戒めています。

(10) この地にあるものはすべて神から与えられた共有の財産です。それは国ごとに有り余るほど備わるものです。足るを知ることが大切です。

このように十戒は人類の犯すであろう数々の罪を予見し警告しています。しかし、日本の神言は端に予見警告にとどまらず、その際の対処方法も述べられています。


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