2013.01.07     

                 第89話 「言霊の民」

 和良久は、神諭を柱とし霊界物語を梁として生まれました。

 言霊を技として、五体を通して実際に鍛錬されています皆様には、たとえば以下に紹介する霊界物語の内容につきましても、和良久に関わる以前とは違って、今はかなりの具体的なイメージとして感じ取れるようになったことに気づかれることでしょう。

 意味不明であった内容が、イメージとして浮かぶようになると未来への光明を感じます。

 言霊の生ける国
 言霊の天照る国
 言霊の助ける国

 ・・・いにしえよりこのように言われてきたこの国です。

 今後、日本がどのようになり、個々が裸一貫となったにせよ、私たち日本の民は世界に対して、「言霊の幸はう国の民」としての誇りを忘れてはなりません。

 わたしたちの最高の財産。それが言霊です。

 そして最後の一輪の仕組。それが言霊です。

 わたしたちは、言霊に形あり、力あり、思念ありということをよく知っています。これにより新たな日本再生の道が築かれることを祈ってやみません。

 <霊界物語より>

 吾人はかかる千万億才にわたりて、ためしもなき聖世の過渡時代に生れ出で、神業に奉仕することを得ば、何の幸(さいはひ)か之(これ)に如(し)かむやである。

 神示にいふ。

 『神は万物普遍の聖霊にして、人は天地経綸の司宰なり』と。

 アヽ吾人はこの時をおいて何れの代にか、天地の神業に奉仕することを得む。

 アヽ言霊(ことたま)の幸(さち)はふ国、言霊の天照(あまて)る国、言霊の生ける国、言霊の助ける国、神の造りし国、神徳の充(み)てる国に生を稟(う)けたる神国の人においてをや。

 神の恩の高く、深きに感謝し、もつて国祖の大御心に報(むく)い奉(たてまつ)らねばならぬ次第である。

 「身変定(ミカエル)」

 ここに二柱の大神は陰陽水火の呼吸を合して、七十五声を鳴り出したまひ、スの言霊をもつて之を統一したまふこととなりぬ。而してこの七十五声の父音を、立花(たちばな)の小戸(をど)といふ。

 祝詞(のりと)に、『筑紫(つくし)の日向(ひむか)の橘(たちばな)の小戸の阿波岐原(あはぎはら)に禊(みそ)ぎ祓(はら)ひ給(たま)ふ時(とき)に生坐(なりませ)る』とあるは、このアオウエイの五大父音より、以下の七十声を生み出し、新陳代謝の機能たる祓戸四柱の神を生み成したまひて、宇宙の修祓神(しうばつしん)となし給ひたることをいふなり。 

 而(そ)してこの五大父音を地名に充(あ)つれば、

【ア】は 天にして「アジヤ」の言霊となり
【オ】は 地にして「オーストラリヤ」の言霊となり
【ウ】は 結(むす)びにして「アフリカ」の言霊となり
【エ】は 水(みづ)にして「エウロツパ」の言霊となり
【イ】は 火(ひ)にして「アメリカ」の言霊となる。 

 而(しか)して「アジヤ」は「ア」と返(かへ)り、「オーストラリヤ」はまた「ア」に返り、「アフリカ」また「ア」に返り、「エウロツパ」また「ア」に返り、「アメリカ」また「ア」の父音に返る。 

 その他の七十声はいづれも「アオウエイ」の五大父音に返りきたるなり。 

 この理によりて考ふるも、「アオウエイ」の大根源たる「アジヤ」に総てのものは統一さるべきは、言霊学上自然の結果なり。

 而して「ア」は君(きみ)の位置にあるなり。

 而して「ア」と「ウ」との大根源は、「ス」よりはじまるなり。

 「ス」声の凝結したる至粋至純の神国は、すなはち皇御国(すめらみくに)なり。
 
 二神はまづ天地を修理固成するために、「アオウエイ」の五大父音立花の小戸の言霊によりて、一切の万物を生み成したまひ、而して「ス」の言霊の凝結せる神国の水火(いき)はもつとも円満清朗にして、大神そのままの正音を使用することを得るなり。

 その他の国々の言霊のやや不完全なるは、凡(すべ)て「ア」とか「オ」とか「ウ」または「エ」「イ」等の大父音に左右せらるるがゆゑなり。

 神の神力を発揮したまふや、言霊の武器をもつて第一となしたまふ。

 古書に「ミカエル一度(ひとたび)起(た)つて天地に号令すれば、一切の万物これに従ふ」といふ意味の記されあるも、「ミカエル」の言霊の威力を示したるものなり。

 而してこの「ミカエル」の言霊を、もつとも完全に使用し得る神人(しんじん)は「ス」の言霊の凝(こ)れる皇御国より出現すべきは当然なり。

 「ミカエル」とは天地人、現幽神の三大界すなはち三(み)を立替(たてかへ)る神人の意味なり。詳しくいへば、現幽神三つの世界を根本的に立替る神人、といふ意味なり。

 また男体にして女霊(ぢよれい)の活用をなし、女体にして男霊(だんれい)の活用をなす神人を称して「身変定(ミカエル)」といふ。

 ここに七十五声の言霊の活用および結声の方法につき、言霊の釈歌を添付することとなしたり。・・・以下略。


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