2014.02.18   

第2部 治らない病気なんてない − ガン治療の実態

次の統計を見てください。厚生労働省がまとめた、2012年(平成24年)の年齢階級別の死因の順位(1位から3位まで)です。数字は人数です。

私はこの統計を見て、とても大きなショックを受けました(2011年も状況はだいたい同じです)。ガンは100年ほど前は、かかる人もそれで亡くなる人も非常に少なくて、社会的には全く問題にはなりませんでした。

第2次世界大戦後にガンで亡くなる人が急に増えて、1961年(昭和36年)に、今の独立行政法人国立がん研究センターの前身であるがんセンターが設立されました。そこの統計を一番古くまでさかのぼると、今から55年ほど前の1958年、日本でガンで亡くなった人は8万7895人。でもこのころはまだ、ガンで亡くなる人の多くがお年寄りでした。

それ以降はこの数が減った年はひとつもなく、毎年一方的に増え続けて2012年は36万790人(全死亡者数の約29%)、55年前の4倍以上です。それでも、20年、いや10年ほど前までは、まだガンなどは成人病と呼ばれていました。

ところが、もはや成人病とも呼べなくなりました。50歳以上の死因のトップがガンというのはまだ分かる気もしますが、何とこの2012年には、最初にご紹介した統計を見るとお分かりのように、5歳から49歳まで、自殺と不慮の事故を除けば、あらゆる年代でガンが死因の断然トップです(1歳から4歳までは2位)。幼児から若年層まであらゆる年代がガンで亡くなっているのは日本だけではなく、世界的な現象です。

何かがおかしい、とは思いませんか。

 

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