2014.10.27    

第17章-10 ガンの特徴と対策 番外編 
    アトピー根治のレシピ1

解毒が効果を発揮するのは、ガン治療だけではありません。ほとんどすべての病気を治すのに大きな効果がある、と私は考えていますが、特に効くのはアトピー(アトピー性皮膚炎)で、実際に解毒療法でアトピーをすっかり治した(根治した)人が少なくありません。しかも、治すのにそんなに時間がかかりません。本気で徹底的にやれば3カ月くらいで、ほぼ決着します。そこで今回と次回は、また少しガンから話題がそれますが、前々回、前回と解毒のことを書いてきましたので、解毒の延長版として、アトピー治療編です。

目指すことはまず、毒を体から徹底的に排出する解毒、同時に毒となるものを体に入れない、あるいは体から発生させないことです。実際にアトピーを治している解毒のレシピを先に述べて、何でアトピーが起こるかの考察は、最後に触れたいと思います。

<アトピーのレシピ 1> 解毒

水銀などの重金属が大量に環境中にばらまかれ、農薬や除草剤などを使う農法がまだ支配的であるうえに、日本など先進国は薬品漬け医療で、特に日本は食品添加物天国、フリーラジカルを大量に発生させる過度のストレスを四六時中抱えている、といった現状では、ガンやアトピーでなくとも、解毒を定期的にやった方がいいかもしれません。特にアトピーを治そうと思ったら、この解毒を徹底的にやることです。解毒で特に効果が高いのは、

(1-1) 大麦、小麦の葉を絞った汁
(1-2) 生野菜、くだものを絞ったジュース
(1-3) 水
(1-4) 汗をよく出す運動、サウナなど
(1-5) 塩風呂と肌こすり
(1-6) 絶食(Fasting)
(1-7) キレーションのサプリメント
(1-8) コーヒー浣腸

青汁と書かないで、わざわざ大麦、小麦の葉の絞り汁と書いたのは、前回の第17章―9で詳しく説明した通り、市販の”青汁”は名ばかりで、絞り汁ではないからです。市販の”青汁”は葉を砕いた粉で、さらに高熱処理を長時間加えていますので、栄養素がかなり破壊され、解毒効果はあまり期待できません。理想的なのは、大麦か小麦の葉を絞って飲むことですが、近所に麦畑があって毎日麦の葉を仕入れられる人はそうはいませんよね。アメリカでは、この絞り汁のサプリメントがあります(フリーズドライではありません、フリーズドライで凍らしてしまっても解毒効果はあまり期待できません)し、これを仕入れて日本で売っている人たちもいます。

この絞り汁と同じように解毒効果が高いのは、様々な種類の野菜、くだものの絞り汁です。野菜、くだものはもちろん、食べてもいいのですが、絞ってエキスが濃縮したジュースの方が、解毒効果は高いと思います。大麦、小麦の葉の絞り汁、野菜、くだものの絞り汁はともに、細胞レベルの解毒です。しかも、抗酸化物も豊富に含まれていますので、フリーラジカルの中和の役割も果たします。

血液、体液の循環は解毒にとって非常に重要ですから、水の補給は欠かせません。また、汗をかいて毒素を体外に出すことも重要です。

解毒治療の最後の仕上げが熱い塩風呂と、手ぬぐいでアトピー肌のところをこすることです。本格的に解毒を始めて2カ月くらいしたら、熱くわかした湯船の中に、大どんぶり一杯の塩を入れ、それにできるだけ長く浸かります。出てきたら、アトピー肌のところを手ぬぐいでごしごしとこすります。できれば、これを一日に何回か繰り返します。

目的は熱い塩風呂で肌の代謝を促進することです。そして、手ぬぐいで肌をこするのは、表面の肌(特に角質)を削ぎ落として、毒素を肌から排出しやすくするためです。アトピー肌の表面を削ぎ落とすと、下から健康な肌が露出する、といったことが起こったら、それはアトピーがほぼ全快した印です。

しかし、アトピーの人が熱い塩風呂に入るのは、肌が相当しみて痛いですから、ちょっと酷かもしれませんが、これをやらないと、なかなか最後の峠は越せません。また、表面の肌を削ぎ落とすのは、できればあかすりがいいのですが、あかすりは痛すぎて無理だと思います。手ぬぐいで十分です。

熱い塩風呂は、治療の当初から入ってもいいかもしれませんが、最初のうちはまだ解毒があまり効いていませんので塩風呂の効果があまり出ませんし、入るのは痛みがひどくてまだ無理だと思います。

以上の(1-1)から(1-5)はアトピーを治すためには、ほぼ必須項目ですが、できればやった方がいいと思われるのは、(1-6)以降の体から毒素を絞り出す絶食(野菜ジュースなどだけで10日以上)、重金属を体から運び出すキレーションのサプリメント(ゼオライトなど)、肝臓を浄化するコーヒー浣腸です。ガン治療を急速にやると、ガン細胞の死骸などがどんどんと肝臓にたまり、肝臓が機能停止することがありますので、コーヒー浣腸を頻繁にする必要がありますが、アトピーの場合は、週に1、2回のペースで十分だと思います。

<解毒療法の注意点> 好転反応

アトピー治療の最後の方で、治療が効いて本当によくなる頃、肌から膿がどんどん出たり、肌がグジュグジュとなったり、とても外出ができるような状態ではなく、病状がひどく悪化したかのようになることが多くあります。これは、毒素が体から一気に吹き出すことによるものだと思われ、漢方で言う、好転反応のようなものかもしれません。通常は、2、3日続きます。これが終わると、一斉に全快に向かいます。この”好転反応”は、人によっては、何事が起きたのかと、とても不安になると思います。ですから、治した実績のある人に相談しながら治療を進めた方がいいかもしれません。

<アトピーのレシピ 2> 有害なものを入れない、発生させない

いくら解毒をしても、毒を入れ続けていたら、解毒の効果は知れています。化学薬品(医師の処方箋も含む)、食品添加物、人工着色料、農薬、殺虫剤、除草剤などの化合物、遺伝子組み換えの食品、水銀やヒ素などの重金属、フリーラジカル(活性酸素)、暴飲暴食、過度の精神的なストレス、恨みなどのいわゆるネガティブな感情をできるだけ排除する必要があります。

ですから、なるべくオーガニック(有機無農薬)の野菜、くだもの、穀類を食べる、食品添加物や着色料の入った加工食品、お菓子類を避ける、といったごく当たり前のことのほかに、次のことも大切です。

(2-1) 揚げ物、炒め物をできるだけ避ける。
(2-2) 食べ過ぎない、飲み過ぎない。
(2-3) 薬品を摂らない、塗らない。
(2-4) 風邪などの予防注射を避ける。

オーガニック農法はまだ十分に普及していませんので、オーガニック食品を入手するのは難しいかもしれません。野菜やくだものはたとえオーガニックでなくても、野菜とくだもの自体が大きな解毒効果を持っているうえに、フリーラジカルを中和する抗酸化物も豊富に含まれていますので、積極的に食べるべきです。近い将来、お店にオーガニック食品がひしめくよう、日本の農業に期待しましょう。

サラダ油、コーン油、天ぷら油などを使った揚げ物、炒め物は、フリーラジカルの宝庫です。また、食べ物も飲み物も、過ぎたものは有害です。外食は揚げ物、炒め物が多いですし、加工食品は食品添加物や遺伝子組み換え食品が多く使われていますから、一番いいのは、材料を買ってきて作る、家庭料理です。どうしても揚げ物か炒め物が食べたかったら、できれば酸化しにくいココナッツオイルを使うことです。

アトピーで体が死ぬほどかゆいのに、薬品、特に塗り薬を止めるのは非常に酷かもしれません。次回は、薬を使わなくとも、症状を和らげる方法を主にご紹介しますので、是非、参考になさってください。

風邪などの予防注射の必要性が私にはよく理解できませんが、予防注射には水銀などの重金属が含まれているものが少なくありません(少なくともアメリカでは。日本はどうでしょう)。

体にフリーラジカルを発生させるのは主に、放射線、過度のストレス、ネガティブな感情です。ストレスやネガティブな感情などの適度な処置はそう簡単ではないでしょうが、一人で考え込まないで、例えばメキキ主催の「個の花道場」に参加するのもひとつの手だと思います。

<アトピーの考察>

アトピーが治っていく過程や、最後の方で毒素が一気に吹き出す”好転反応”を見ていると、アトピーの元は体に入ってきた、そして体が製造した毒素だとしか考えられません。

アトピーはアレルギーの一種だと考えられていているようです。アレルギーということは、特定なアレルギー源があって(花粉症の場合はすぎ花粉)、それを免疫が異物と見なして過剰反応している、ということになると思います。アトピーの元となるアレルギー源が、化学薬品(医師の処方箋も含む)、食品添加物、人工着色料、農薬、殺虫剤、除草剤などの化合物、遺伝子組み換えの食品、水銀やヒ素などの重金属、フリーラジカル(活性酸素)などの毒素だとしたら、アトピーの場合のアレルギー源は特定というより、かなり不特定多数に近いようです。

また、例えば花粉症のアレルギー源はすぎ花粉で、これが異物とみなされたために免疫が反応するのだと思われますが、アトピーのアレルギー源が先に上げた毒素だとしたら、これらは体にとってまさに退治してしまいたい異物ですから、アトピーは免疫の正常な反応である、と言えそうです。体の中にこれだけ毒素を蔓延させている人に、アトピーのような反応が起こらないとしたら、免疫が鈍感であるとも考えられます。アトピーのような症状が現れるということは、免疫がむしろ敏感で、異物を退治しようとして懸命に働いているのかもしれません。

また、現代のオイルバランスが全く乱れている食生活からすると、炎症を微調整するエイコサノイド(オイルが原料)のバランスなどが大きく狂っているでしょうから、過剰反応というのは大いにありそうです。しかし、これだけ次から次へと大量の異物(毒素)が登場したら、バランスが取れていようがいまいが、免疫も過剰反応にならざるをえないのかもしれません。
(以上の解毒だけでは、十分とは言えません。次回は解毒を補完する方法です。)

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