2006/12/04  
2008.8.19   

8話 魂に光を入れる

 

心に愛をかけることで魂の機能が呼び覚まされると、魂は心を平安に保つためにさらに心に愛を満たすようになるとお話しました。今回は、その目覚めた魂の機能をより活性化するためには、どうすればいいかということを見ていきたいと思います。

 

前にも書きましたが、「病は気から」というように、体は心の状態の影響を大きく受けるということは広く知られています。でも、心は魂の状態の影響を大きく反映していることはあまり知られていません。魂と心と体の関係を、因果関係の観点から図にしてみると、図4のようになります。

図の中の「体」の部分には、体だけでなく、あなたの仕事や家庭など現実世界の出来事すべてを含んでいると思ってみてください。

 

魂の機能が改善してくると、「『魂』−『心』−『体』」と上から一本の太い線でまっすぐに中心が貫かれるように位置し安定してきます。そうなると、あなたの心も、現実の世界で直面している人間関係なども、次第に調和が取れていくようになっていきます。

 

魂の機能が改善すると、魂は心を平安に保つために、さらに心に愛を送るようになります。そして、その愛が心にある想念を溶かして心を愛で満たすと、今度は心から溢れ出て、体に流れていきます。体に付いた想念を溶かして体も愛で満たされると、今度はあなたから溢れ出て、あなたの周りの人に流れていくのです。そうやって、魂の機能が力強く働きだすと、心の部分も現実世界である体の部分も調和されていくのです。

 

それでは、魂の機能をより活性化するにはどうすればいいでしょうか。

図4の上の部分を拡大してみましょう。

 
 

私たちの魂は、魂と心と体だけで完結しているのではなく、実は、遥かかなたにある光と繋がっているのです。この光を、宇宙と呼んでも、天と呼んでもいいのですが、ここでは敢えて「神」と呼びたいと思います。

 

「『神』という言葉にはどうしても抵抗を感じる」と言う人もいるでしょうが、特定の宗教の神を指すのではなく、この宇宙を作った至高存在をここでは「神」と呼ぼうと思います。

 

この神の光と私たちの魂が、よりしっかりと太く繋がればつながるほど、私たちの魂は活性化していくのです。

 

一人静かな時間を持ち、瞑想や祈りの中で「神の光が自分の魂に流れ込んでくる」とイメージしてみてください。自分から神の光を求めてください。そうすると、神の光があなたの魂に流れ込んでくるようになります。光がイメージしづらい人は、「神の愛」で包まれると思ってみてください。それでもなかなかできない人は、呼び水として、あなたの魂に「愛してるよ」と声を掛けてみてください。

 

毎日そういう時間を持つようになると、あなたの魂に確実に光が入るようになっていきます。初めは細くて今にも切れそうな「クモの糸」かもしれません。実際に切れてしまうことも多々あります。でも、毎日続けていくことで、あなたの魂と神の光との糸は次第に太くなり、柱のようにしっかりとしたものになっていくのです。

 

神の光はあなたにとって遥かに遠い存在と思うかもしれません。でも、その光を求め続けることで、あなたの中の魂と神の光との間に、太い光のパイプが通るようになるのです。

 

魂が活性化すると、図4の円錐がどんどん大きくなっていきます。心や体の調和が取れるだけでなく、自分の魂を感じることができ、直観力が冴え、正しい判断ができるようになりますよ。

 

光のエネルギーを入れることで魂をより一層活性化させることができれば、心の思いがあなたを邪魔することもなくなり、体調不良や人間関係のトラブルがあなたを襲うことも減っていき、あなたの志への揺らぎが少なくなっていきます。

 

あなたの魂を活性化させるべく、毎日静かな祈りの時間を持って、魂に天からの愛を入れることで、魂に神の光が流れ込んでくると思ってみてください。それが、志を貫くためのあなたを支える土台となり、あなたの志を揺るがないものへと成長させてくれる礎となっていくのですから!

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