2007/04/18
2008.09.22
第13話 魂の選んだ家族
今回から、私たちの魂と魂を覆う想念が、どのように私たちの日々の生活に関係しているかを見ていきたいと思います。
まずは、私たちが生まれ育った家族を見ていきましょう。
家族との関係
あなたにとって、自分が生まれ育った家族はどのような存在でしょう?あなたを育ててくれた両親は、あなたにとってどのような方ですか?
いつも大きな愛で見守ってくれる人
いつも頭ごなしに怒ってばかりの人
良き理解者
自分のことを全く理解できない人
永遠のライバル・憧れ
超えられない人
ピンチの時に味方をしてくれる人
何をやろうとしても、いつも反対する人
支えてくれる人・応援してくれる人
虐げられていた
どうでしょうか、あなたのご両親は、どんな方でしょうか。
私たちは、「自分の親を選ぶことはできない」と思っています。ですから、自分の境遇を嘆いたり、他人の家を羨ましいと思ったりするのです。
「もっと優しいお母さんだったら」
「もっとお金持ちの家に生まれていたら」
「もっとお父さんが一緒に遊んでくれたら」
など思ったりしませんでしたか?
私は、子供の頃はいつも「勉強しなさい」と言われ、テレビも一日30分と制限され、「もっと遊べる家だったら良かったのに」とか「もっとテレビを見させてくれる家ならいいのに」などと思ったものです。
自分で家族を選べないから、どんなに親とソリが合わなくても、どこかで諦めて、大人になったら好きなことをしようとあれこれ考えつつ成長していきます。
ところが、スピリチュアルの世界では、わたしたちの魂は自分の家族を選んで生まれてきていると言われているのです。
「そんなはずは無い!あんな家族を自分で選ぶはずがない!」と思う人もいるかもしれませんね。それでも、あなたの魂は自分で家族を選んで生まれてきたといわれたら、どうでしょうか。あなたが自分の家族を嫌だと思えば思うほど、実はそこに魂が望んで選んだ理由が潜んでいるのです。
「じゃあ、いったいどういうつもりで、こんなに合わない家族を私の魂は選んだというの?魂に理由を聞いてみたいわ!」と思うかもしれません。
魂が家族を選ぶ理由
第3話でお話したように、私たちに過去世があると考えてみましょう。私たちの魂は、過去から未来へと永遠に続く存在であり、その中で、魂を磨いていくと考えてみてください。
魂は、自分の今生での課題を決めて、この世に肉体を得て生まれてくると言われています。ところが、この世に生まれてきたと同時に、過去世の記憶を封印されてしまい、新たにゼロから人生を歩むように設定されているのです。
「えー、どうして記憶が封印されちゃうの!?覚えていられれば、この世での勉強がもっと簡単に進むのに!」とあなたは思うかもしれません。私もそう思いましたから。
この話を知ったときに、私は、過去世の記憶はどうして封印されてしまうのか、非常に疑問でした。だって、人生の課題を忘れてしまって何も知らずに人生に臨むよりも、課題を意識しながら人生を歩む方が遥かに効果が大きい、つまり、「魂をより的確に磨くことができるんじゃないの?」と思ったのです。そして、何よりも、悩む必要がありません。これが『課題』だとわかっているならば、暗中模索の人生を歩むよりも、遥かに楽チンじゃない!?と思ったのです。
ところが、そうは問屋が卸さない。あなたが試験を受ける前に、どういう問題が試験に出るか知っていたとしたら、どうでしょう?必死に勉強しますか?多くの人は、答えが何かを事前に調べて、そこだけを軽く勉強したり記憶して試験を受けてしまうのではないでしょうか。そして、試験に合格することだけを目的にしてしまうと、結局その試験から身につくものは何も残らないのです。確かに事前に試験問題がわかっていれば、安心ですし、楽チンでしょう。でも、それでは本当の意味での学びに結び付かないのです。
記憶が封印されていることで、わたしたちは新しく人生のスタートを切ることができます。私たちは、この人生で、一気に魂が磨き上げられることもあれば、その反対に、せっかく磨かれていたのにどーんと突き落とされてしまうということもあります。それは全て私たち次第なのです。いくら魂が過去世からの課題を背負っていようとも、その課題に取り組んで乗り越えることができれば魂は磨かれ、その課題から逃げ出してしまうと魂はさらに宿題を背負ってしまうため、過去世からの課題を生かすも殺すも自分次第なのです。
あなたの魂が、ご両親を選んで生まれてきたのも、ご両親との過去世からの関係に基づいて、その当時仲が良かったり、悪かったり、傷つけあったり、助け合ったりしたことから、今回はご恩返しだったり、償いだったり、人それぞれ様々な答えがあります。
でも、究極はみんな同じ答えです。
「魂を磨くことができるから」なのです。
次回からは、もう少し具体的に見ていきましょう。