2007/06/11
2008.10.13
第16話 夫婦
今回は、夫婦の関係について見てみましょう。
夫婦の関係は家族関係の土台を成すものであり、家族の一人一人に大きな影響を与えているとても大切な関係なのですが、なおざりにされている場合が多いです。
仕事を通して自分の志を実現しようと意気込んでいる場合は、なおさら、家族のことはつい後回しにして、仕事に、夢に、突っ走ってしまいがちです。
「家族は俺のことをわかってくれている」
「私は世の中のために、自分を犠牲にしてでもこれをやり続ける必要があるの」
「父親が働いているのを見て、子供は育つものだ」
「仕事が忙しくて、家族のことまで構っていられない」
確かに、あなたの奥さんやご主人はあなたのことを理解して、あなたをサポートしてくれているのでしょう。それでも、日々、夫婦がどの程度しっかりコミュニケーションが取れているかによっては、あなたの志の実現の足を引っ張ることにもなりかねません。
どうしてかって?それは、あなたの奥さんやご主人の不満の想いが、あなたの体に入り込んでしまうからなんです。
ソウル・セラピーでは、体に入り込んでいる想念を溶かすために整体も行います。ある日、40代の男性がソウル・セラピーにいらっしゃいました。いつもと同じように足をほぐし始めたのですが、ふくらはぎがパンパンに張っていて、少し触れただけでもとても痛そうです。少しずつほぐしていくうちに、その方の奥さんの想いが伝わってきました。
「家族のことは放ったらかしにして、自分はいつも仕事仕事っていい気なものね!」
「自分のしたいことばっかりしてて、あなたは全くいいわね!」
「うちのことは全部私に押し付けて!!!家族のことはどうでもいいの!?」
奥さんの想いに愛を掛けたり、謝ったりしていくと、だんだん想いが溶けていきます。ふくらはぎの張りもだんだん緩んできました。しばらくすると、ふくらはぎもすっかり柔らかくなって、痛みも無くなりました。
「う〜ん、最近ずっと足が重かったんですけど、すっかり軽くなりました。身体だけでなくて、気持ちまですっきりしました!」とお帰りになりました。身体に入り込んでいる想いが溶けると、心や魂も軽くなるので、身体が軽くなるだけでなく、気持ちまで軽くなります。
奥さんは、あなたが仕事に向うのを邪魔しているつもりはないでしょう。それでも、実際には奥さんの想いがあなたの体や心を重くしてしまうことがあるのです。
さて、あなたの体のどこに不平や不満の想いが入り込むと思いますか?意外に多いのは、膝下です。ふくらはぎと足の裏に不平や不満はつきやすいのです。『足を引っ張る』といいますよね。本当にその通り。昔の日本人は、見えない世界からの影響をきっと認識していたのではないかしらと思います。
さあ、心当たりのある人は、自分のふくらはぎが張っていないか、足の裏がだるくないか、触って確かめてみてください。
どうでしたか?
足が張っていたり、だるい人は、まず足をさすりながら、日頃のコミュニケーション不足について、謝ってみてください。でも、もちろん、その足についている想いが、奥さんやご主人の想いとは限りませんので、早とちりしないでくださいね。
足が重いということは、あくまでも一例にすぎません。あなたの相手があなたに不満を持っている場合、その想いは、あなたの体の弱いところに入り込みます。昔の古傷が痛んだり、ぎっくり腰をしたことがある人は腰痛として現われたり、パソコンをよく使う人は目の疲れとして現われてくることもあるのです。
奥さんやご主人は、あなたの志を理解してくれているかもしれません。ところが、日々のコミュニケーションがしっかりとしていないと、どうしても不平や不満が出てきてしまうのが人間なのです。
ですから、時には、あなたの夢や志や仕事への想いを相手に伝えたり、いつも仕事に夢中になっている自分の代わりに家のことを取り仕切ってくれる相手への感謝の気持ちを伝えてみませんか?
「人が夢を実現する手段を提供したいんだ。そのためには人生を掛ける価値があると思っている。夢を叶えて幸せになる人を大勢生み出したいんだ。だから、全力で仕事をする。家族のことは大切に思っているが、今は仕事に打ち込ませてほしい」
「うちの商品を知ってもらって、一人でも多くの人に健康になってほしい。そのために、日本全国どこへでも呼ばれたら行かなければならない。家を空けることが多くて、迷惑を掛けるが、わかってほしい。いつも家を守ってくれて感謝している」
あなたが自分の思いを伝えることで、夫婦の絆はさらに強まり、あなたの夢や志をサポートしてくれる大きな力になってくれるはずです。
「突然そういう話をするのは、気が引けるなぁ」
「黙っていてもわかってくれるのが夫婦というものでしょ?」
夢や志を改めて口にするのは、照れくさいかもしれません。でも、あなたが自分の夢や志を相手に伝えることで、相手への愛情も伝わるのです。そして、家族の応援というのは、あなたが自分の志をやり遂げようとするときに大きな力となってくれます。
夫婦というのは、どんな夫婦であれ、本当に縁が深い人と結婚しています。たいていは、過去世でも1度や2度は夫婦をしています。
「うちは、ほとんど会話もないから、過去世でも夫婦だったなんてことは無いよ」と思う人もいるかもしれません。ところが、私が今まで見てきた中では、あまり上手くいっていない夫婦ほど、過去世で何度も夫婦を繰り返しているのです。
不思議ですよね。なぜそうなるのでしょうか?
次回は、夫婦の過去世での関係を見ていきましょう。