2013.09.23
第105話「天津金木 8」
- 古事記に「天津神、もろもろの命もて、イザナギノミコト、イザナミノミコト 二柱の神に、このただよえる国をつくりおさめ、かためなせとのりごちて、天沼矛をたまいて ことよさしたまふ」とあり。
- この天沼矛の本質を知ることが神力というものの本質を知る鍵になる。
- 伊弉諾、伊弉冊の両命のほかに天沼矛はなく、天津神諸神の霊体のほかに天沼矛はない。
- 伊弉諾、伊弉冊、この両神が即ち天沼矛である。
- 天沼矛は、左旋右旋の関係の整然としたものであり、外回りと内回りの関係の整然としたものであり、以上の順逆との関係、表裏の関係、アシカビ量の配当などが整備したものである。
- ようするに高天原の実相を、巨細に表現して、最も完全にその大いなる神の威力を発揮するに足る実具が「天沼矛」である。
- 天沼矛は、神の全運動を表すゆえ、その製作は極めて至難であるとされる。
- 天沼矛が高天原の表裏の関係を表現せなければならぬという点からみて、天沼矛が平面であってはならず、どうしても立体でなくてはならぬことが了解される。
- 天津金木における天沼矛が、長方柱の本末(もとすえ)を定める必要がある。
- 本末を定まれば、中心を定めてそれを旋回するように置けばそれでよい。
- 天沼矛の旋回を表現するには、中心にまず長方柱のアシカビ代表物を直立せしめ、その四面に螺旋的に同一の長方柱を配置する。そうすれば旋回している様子が現れる。
- 左旋と右旋は神力量が異なるので、長方柱にあらかじめ量を配当して置くということができない。
- アシカビの左旋右旋に量を配当する場合、さらにその量に色彩を伴わすものとすれば、最も振動数の強烈なのは青であって、40%の量、次が緑であって30%の量、次が赤であって20%の量、次が最も微弱なる黄で10%の量となる。
- 金木においては青4点、緑3点、赤2点、黄1点という印がつく。
- 青4点と黄1点とが互いに余色をなし、緑3点と赤2点とが互いに余色をなす。
- 右旋アシカビにおいては、明暗の度をもって順位を定め、最も明暗の強い黄が4点、次に緑が3点、赤が2点、青が1点ということになる。
- 数量を表す代わりに、色彩をもって各面を表示して置けば、左旋と右旋との場合において、青を4点と1点、黄を1点と4点とに見分ければよいということになる。
- 左旋右旋のアシカビの色彩にその数量を、春夏秋冬、ならびに東西南北に配すれば次のようになる。
春 夏 秋 冬
左旋 〜野邊也(3) 樹木青々也(4) 木の葉紅也(2) 草木枯れて黄(1)
右旋 〜空色紅也(2) 天色黄也(4) 天晴緑也(3) 天色青也(1)
東 (春) 緑または紅
西 (秋) 赤または緑
南 (夏) 青または黄
北 (冬) 黄または青