2013.11.18
第109話「天津金木 10」
- 天津金木は神と我との媒介、萬有と我との媒介に立つばかりではなく、天津金木即我、我即天津金木という研究修業の奥底に進めば、もはや天津金木の外に天津金木なく、不離一体の体験上に、本位が定まってくる。
- かくすれば天津金木に即して、神格を獲得し、神通の自在を得、修業研究が絶対の境に入ったのである。
- 天津金木は幾度も繰り返し繰り返し配列を行い、変転を行って見ることが肝要である。
- たんに思考や推理をのみ本位として、体験的な修練を忘却したならば、真実の天津金木の学びには入れない。
- 天津金木に即して自然に活きていくという自覚を起こすことが天津金木の要旨である。
- 無限に伸展しようとする大生命に没入して、その大生命の文化の記録を書き留める。
- これを換言すれば「皇高天原命(すめたかあまはらのみこと)」の内証に還元して、親子一体の本義に基ずき、本来有るべき全能の神の姿を顕すことが天津金木学の根底をなす事である。
- 親子一体、君臣一体の本義に基づいて、皇命の全能を発揮し奉るということが、われわれの本来の天職である。
- 体験と言うことを単に修養というくらいに考えている人々は、今一度、本当の体験の意義を思い直すべきである。天津金木は、体験即ち純粋なる直観の上にのみ成立する学びであることを忘れてはならない。
- 天津金木により得らるる威力は次のごとくである。
- 本来の自我が鮮明に認められる。
- 永遠の生命と無限の身量とが体得される。
- 忠孝の本義を理解する。
- 無量の霊徳が備わる。
- 一切の衆生に対して根本からの敬愛の大道が踏み行われる。
- 無量歓喜の生に浸る。
- 天津金木は己のみの利を得るために行うのではなく、天下国家に尽くす神の子としての本来の自我に目覚めるために学ぶのである。
- 天津金木を行ずる者は、少しも名誉利益を求めるようなことがあってはならない。濁れる者は天津金木の第一歩を起こす資格すらなきものである。
- 天津金木の運用を許されるほどの心の清き者のみ神を見ることを得る。
- 天津金木は複数の柱が組み合わさって運用される。これ天津金木は高天原の「ミウムスビ」を立証する宝具なるがゆえに、必然的に「結び合う」ということが重要なる要件となっている。
- 天津金木はいかに結合し、いかに配列されるかという二つのことが根本要素である。
- 結合を離れて配列なく、配列を外して結合は認められない。
- 天津金木が結合するということは、高天原のミウムスビの神業に基づく作法にほかならない。
- ミウムスビには次の四つがある。
- 霊魂と霊魂の結合
- 霊魂と物質の結合
- 物質と霊魂との結合
- 物質と物質との結合
- 霊魂は、幸魂、和魂、荒魂、奇魂の四魂をいう。
- 物質は、固体、液体、気体、精体の四体をいう。
- 霊魂と霊魂の結合は次の16種である。
幸ー奇、幸ー荒、幸ー和、幸ー幸
和ー奇、和ー荒、和ー和、和ー幸
奇ー奇、奇ー荒、奇ー和、奇ー幸
荒ー奇、荒ー荒、荒ー和、荒ー幸
- 霊魂と物質の結合は次の16種である。
幸ー精、幸ー気、幸ー液、幸ー固
和ー精、和ー気、和ー液、和ー固
奇ー精、奇ー気、奇ー液、奇ー固
荒ー精、荒ー気、荒ー液、荒ー固
- 物質と霊魂の結合は次の16種である。
固ー奇、固ー荒、固ー和、固ー幸
液ー奇、液ー荒、液ー和、液ー幸
気ー奇、気ー荒、気ー和、気ー幸
精ー奇、精ー荒、精ー和、精ー幸
- 物質と物質の結合は次の16種である。
固ー精、固ー気、固ー液、固ー固
液ー精、液ー気、液ー液、液ー固
気ー精、気ー気、気ー液、気ー固
精ー精、精ー気、精ー液、精ー固