第112話「音の柱と棚」2013.12.30
75声の言霊が織りなす、螺旋の線が組み合わされる空間は、まるで規則正しい計測をもって、緻密かつ正確に建立された建物のようです。
いにしえの人々は、それを荘厳無比な御殿のようであることから「八尋殿」と称しました。それで、天津宮言の表には、柱と棚という表現が用いられています。
この表は、アオウエイの五大父音を縦軸と横軸として設けられ、その交差するところには、重中軽の三つの音があります。
縦には、次の五つの柱があり、それぞれの柱には、以下のような15の音が連なっています。
■初柱 ア 〜「アワヤ、マバパ、ザサハ、ナラタ、ダガカ」の15声
■内柱 オ 〜「オヲヨ、モボポ、ゾソホ、ノロト、ドゴコ」の15声
■中柱 ウ 〜「ウウユ、ムブプ、ズスフ、ヌルツ、ヅグク」の15声
■外柱 エ 〜「エヱエ、メベペ、ゼセヘ、ネレテ、デゲケ」の15声
■留柱 イ 〜「イヰイ、ミビピ、ジシヒ、ニリチ、ヂギキ」の15声
また横には、次の五つの棚があり、それぞれの棚には、以下のような15の音が連なっています。
■根之棚 ア 〜「アオウエイ、ワヲウヱヰ、ヤヨユエイ」の15声
■地之棚 オ 〜「マモムメミ、バボブベビ、パポプペピ」の15声
■中津棚 ウ 〜「ザゾズゼジ、サソスセシ、ハホフヘヒ」の15声
■天之棚 エ 〜「ナノヌネニ、ラロルレリ、タトツテチ」の15声
■高天之棚 イ 〜「ダドヅデヂ、ガゴグゲギ、カコクケキ」の15声
天津宮言において、棚別に行っていますが、柱別にもやっていただくようお願いいたします。
さて、言霊をアルファベットで言いますと、以下のようになり、分かりやすく整理できます。
キリスト教で唱えられる三位一体の祈り「父と子と聖霊の御名によって・・・」という言葉がありますが、言霊の威力を発揮させることを意図している祈りといえます。
「父」 父音 〜 AOUEI
「子」 子音 〜 AWY MBP ZSF NRT DGK
「聖霊」 神 〜 SU
ずいぶん以前の誌上講座 558において、「音にひそむ性格」と題して、音声と人格との関わりについて書いたことがありました。上記に関連いたしますのでご参照ください。
■ 父音
ア(a)
人のために尽くす。
奉仕精神旺盛で、利他的。
自己主張を忘れない。
オ(o)
受動的。気丈。
自己の周囲にある者たちを守る。
危険が迫ったとき本領を発揮する。
ウ(u)
地味で控えめな努力家。
集中力抜群。粘り強く持続力あり。
エ(e)
物事を論理的に割り切る。
事務的に実行する。
決断が早い。
イ(i)
細部にわたって気がつく。
実直で思慮深い。
不屈の集中力をもつ。
■ 子音
カ行(K) 科学分野
金属、分析、加工
サ行(S) 芸術分野
風、センス、流れ
タ行(T) 文学分野
樹木、建設
ナ行(N) 勝負事分野
放胆、のんき
ハ行(H) 事務系分野
軽妙、温厚
マ行(M) サービス業分野
温和、丸い、柔らかい
ヤ行(Y) セールス分野
未知、本質、色気
ラ行(R) 政治分野
主張、雄弁
ワ行(W) 農業分野
誠実、自然