第153話 「言霊は幾何学」2016.07.26
布斗麻邇御霊
水火御伝
水茎文字
ますみの鏡
いつの時代からなのか、遠いいにしえの昔よりこれら四つの記号暗号がこの国に密かに伝えられていた。
それを統合すると「天津宮言」すなわち言霊の具体的運用方法が姿を現す。
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天津宮言は宇宙創造の設計図である。
この設計図に従うと、まず内回りと外回りの渦巻模様が現れる。
螺旋は前後、上下、左右に対照的なバランスを整えながら放射状に広がる。それはまるで蓮の花が咲くように美しい。
剱を使って75の言霊を形に現すと、平面的な思考では解き明かされることは出来ない幾何学模様が現れる。
四面体、六面体、八面体、十二面体、二十面体など、さまざまな立体的な形が四方八方に姿を現す。
編み籠のような形や、星の形、亀甲文様などまことに不思議な形。
しかも、そのどれもが法則性をもって線と線とで結ばれ、ひとつに重ねあわされる。
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この天津宮言を具現化させる必要な道具は木剱、そして私たちの肉体である。
水水火と書いてツルギと読む木剱は、柄から上が六角形である。
水晶は六角形の結晶構造となっている。
水晶の結晶は縦の軸に対して真っ直ぐ成長するのではない。
結晶は中心軸から右回り螺旋と、左回り螺旋の二種をもって成長する。
木剱は水晶のもつエネルギーを実際に体験する。
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さて、木剱を使い、天津宮言の表に従って正しく動き続けると、その螺旋は加速して人体の中心軸であるコア(丹田)に力を充足させる。
螺旋が高速になり旋回力を増すと、コアは熱を発し、外に向けて光を放つ。
そのとき、「八力」は「四魂」に強盛を増し、火と水が一つとなって霊体合一し神とつながる。これが鎮魂帰神の達成である。
稽古は宇宙創造の歴史を体験し、神とつながる儀式である。