2006/12/11
第8話 心の秘密の言葉が指し示す四魂
私はこの現実に直面し徹底的に調べてみることで、意外なことがわかってきました。これらの内なる言葉は、その人の本質、つまり四魂と大きく関わっているということです。また、実はこの内なる言葉を知ることで、ずいぶん気が楽になることもわかってきました。特にお互いに何を言っているのかを共有する関係になれば、冗談でお互いの世界の言葉を言い合ったりするようになるからです。
これらの言葉は、なんとその人の魂の輝きを指し示す言葉として、捉えることができるのです。私は、これをあなたにどのように掴んでもらえるのか、それに、挑戦したいと思います。なぜなら、それぞれの心の秘密は、その人固有の世界からの叫びであり、ココロの奥底にある魂の輝きと深く関係するからなのです。
次の表をみてください。
これは、四魂の窓「知られたくないココロの秘密」を現わしています。なぜあのような言葉が出たのかは、その人の強い四魂の機能と強く結びついています。
勇ベースの人は、達成を求めそのために行動します。それが邪魔されたと感じると、「くそ」「叩き潰してやる」という言葉がココロの中から生まれてきます。強い想いがあるからこそ、そのような言葉が出てくるのです。
親ベースの人は、自分のいる場を大切にし、平和を保ち波風が立たないように、腐心しているのです。したがって、時間やルールを破ったり、場を乱され、皆に迷惑をかけていると感じたとき、「何やってんだよ」「ふざけるなよ」「皆に迷惑がかかるじゃないか」と思うのです。しかし、親の場合は、なかなかこれらの言葉を表に出す人は少ないのです。
愛ベースの人は、分かり合えることが大切であり、その人のためならできうる限りのことをしたいと思っています。それはものすごいエネルギーであり、感情量なのです。
人のためにできうる限りのことをするというエネルギーは、その対極で、人に対する怒りの情念として、現れるのです。それが幸魂(愛)の機能なのです。このような自分の気持ちを理解してもらえないと、「消えろ」「同じ空気を吸いたくない」「許せない」というココロの怒りとなって現れます。この最終形が「死ね」という言葉です。このようなココロの言葉がでてくるのは、あなたに強い愛の機能、幸魂が備わっていることを意味しているのです。
智ベースの人は、自分の興味を探求し真理に近づきたいと思っています。だから常に、話されることを情報として受け取り、それを評価しているのです。このように批判と評価ばかりしているのは、智の機能が備わっているのです。だから、「チッ、頭悪い」ということになるのです。
私たちは、ときどき日常で、自分にとっては驚きの言葉を聴きます。その言葉だけを聞いて、怒ったり、人間関係が悪くなったりしているのが現状です。
しかし、そのようなココロの言葉が、実は、その人が何者であるのか、つまりベースとなる魂を指し示しているのです。
このことは、人の話の聴き方にも強く現れてきます。つぎは、人の聴き方をみていきましょう。